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三菱航空機株式会社

 

MRJ最新状況説明会

2009年9月9日

三菱航空機では、昨年4月の営業開始以降、世界市場で積極的な販売活動を展開しており、航空会社各社からはMRJの燃費性能、環境性能、更に、日本が作る航空機ということで、極めて高い関心と期待を表明されており、大きな手応えを感じております。
また、お客様を訪問することに加え、世界の航空会社の幹部を日本にお招きしてAirline AdvisoryGroup(AAG)、Technical Working Group(TWG)を開催し、このような活動の中で、各社からMRJを更に良い機体にするための大変貴重なご要望やアイデアを多数いただきました。
三菱航空機では、こうしたお客様のご意見を検討するとともに、先進技術に関する最新の知見を踏まえ、MRJをベストセラー機にするための機体仕様を確定致しました。
新しい仕様のMRJは、競合機に対して圧倒的な燃費優位性、低騒音、低排出ガス等の基本性能を着実に達成することに加え、より広い客室空間、より大きな客室内荷物収納スペースにより、より一層快適な航空機になっております。更に、現在のMRJ70、90に加え、将来のMRJファミリー拡充も念頭に置き、ストレッチ型への拡張も視野に入れた仕様を採用しております。 主なポイントは以下の通りです。

1点目は客室スペースの拡大です。お客様のご要望に応え、客室高を1.5インチ高くしたことで客室幅、客室高ともに、競合機を上回る仕様となりました。また、客室内荷物収納スペースの容量を12 パーセントアップし、大型のローラーバッグを含む機内持ち込み荷物の収納力を強化しました。


2点目は貨物室の統合です。貨物積み下ろしの作業性向上を図るため、積載効率の良い後方貨物室を拡大 し、前方貨物室を廃止しました。総貨物室容積は644ft3と変更ありませんが、貨物室を一箇所に集約するこ とで、積載効率が向上し積載個数が増加するとともに、貨物の取扱いが容易になり作業性の向上につながり ます。


3点目は主翼の材料変更です。現在の複合材技術ではMRJ主翼を軽量化できないことが判明したため、主翼の材料を複合材から金属に変更します。これによって、主翼構造の最適化が容易となり、MRJ70、MRJ90 と新たに検討を行っているストレッチ型を含めて、ファミリー機のモデルごとに主翼構造を最適化することが可能となり、MRJ全モデルの性能が最大限に引き出されることとなります。

三菱航空機株式会社は、三菱リージョナルジェット(MRJ)の設計、型式証明取得、資材調達、販売、カスタマーサポートなどを担当する事業会社として2008年4月1日に事業を開始した。現在の資本金は1,000億円で、三菱重工、トヨタ自動車、三菱商事、住友商事、三井物産他数社が出資している。


なお、MRJに搭載するPratt&Whitney 社(P&W) の“PurePowerTM PW1000G Engine”は、既に2008 年にフライト試験を含むデモエンジンによる400 時間以上の運転試験を行なっており、順調に開発が進んでおります。
また、MRJプロジェクトで我々をサポートしてくれるパートナーもP&W に加え、Hamilton Sundstrand、Rockwell Collins、住友精密工業等の参画が決定し、主要パートナーの選定はほぼ完了致しました。

MRJはこれで仕様が確定し、今後詳細設計を進めることになります。設計作業の追加により、初飛行を
2012 年第2四半期に、初号機納入を2014年第1四半期に見直しますが、今回の仕様確定により、MRJのセールスポイントである「高い環境性能」「快適な客室」「優れた運航経済性」という3点が更に強固になり、世界市場での販売拡大につながることを確信しております。
皆様の変わらぬご支援をよろしくお願い申し上げます。

以 上