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MRJ搭載のP&W製PurePower® Geared Turbofan™
PW1200Gエンジン 米国連邦航空局(FAA)の
型式証明を取得

2017年5月31日

三菱重工業株式会社、三菱航空機株式会社、ならびに米ユナイテッド・テクノロジーズ(UTC)傘下のプラット・アンド・ホイットニー(Pratt & Whitney :P&W)は本日、次世代リージョナルジェット機MRJ(Mitsubishi Regional Jet)に搭載するP&W製のPurePower® Geared Turbofan™ PW1200Gエンジンが、米国連邦航空局(FAA)の型式証明を取得したことを発表しました。MRJは先ごろ4機目となる飛行試験機が米国の飛行試験拠点であるモーゼスレイク・フライトテスト・センターに到着、極寒・酷暑試験や自然着氷試験などの社内試験を順調に実施してきましたが、また新たなマイルストーンを達成しました。

MRJはMRJ70、MRJ90ともに2基のPW1200Gエンジンを搭載、PW1200Gエンジンの性能を最大限に引き出すように機体の設計を最適化しています。また、エンジンに採用された先進技術が現行のリージョナル機と比べて機体の運航コストを10~20%、最新の基準に対して排出ガスを50%低減し、同クラス機で最高の運航経済性と環境適合性をもたらします。

三菱航空機 社長の水谷久和は次のように述べています。
「型式証明取得という重要なマイルストーンを達成されたプラット・アンド・ホイットニー社の皆様に心よりお祝い申し上げます。密接なパートナーシップに基づくエンジンと機体設計の調和が今後の空の旅を変える次世代リージョナルジェット機の開発においては極めて重要だと考えています。この革新的なエンジンのローンチ・カスタマーであることを大変誇りに思います。今回のエンジン型式証明取得はMRJ開発に新たな1ページを刻む偉業であり、今後もパートナーの皆様との連携を強化し、次なるフェーズに向け開発を加速してまいります。」

プラット・アンド・ホイットニー社コマーシャル・エンジン担当プレジデントのクリス・カリオ(Chris Calio)は次のように述べています。
「PW1200GエンジンがFAAの型式証明を取得したのは、弊社と三菱航空機の両社にとって大きなマイルストーンです。三菱が自社で開発を進める新型機に確信を持ってPurePowerエンジンの搭載を決定したこと受け、このエンジンプログラムは開始されました。今後もMRJプロジェクトの成功に向けて両社で連携して取り組んでまいります。」

PW1200GエンジンはFAAの定める型式証明の要件クリアに向け、15種類を超えるシステムレベルの基幹試験に成功しました。これらの試験を通して、性能・耐圧・耐荷重・耐久性・排出ガス・騒音・鳥衝突・ファンブレードコンテインメントといった項目において型式証明取得にあたり必要とされるデータを獲得しました。開発・証明作業・飛行試験を通じたエンジンの総運転時間・サイクルは6,000時間、15,000サイクルに達しています。エンジンの推力は17,000ポンドで、現在5機の飛行試験機に搭載されています。

プラット・アンド・ホイットニー(P&W)について
プラット・アンド・ホイットニー(P&W)は、航空機エンジンや補助電源ユニットの設計・製造・サービス分野におけるグローバルリーダーです。ユナイテッド・テクノロジーズ(UTC)は、米国コネチカット州ファーミントンに本社を置き、建設業や航空宇宙業界に先進技術を駆使したシステムやサービスを提供しています。
ホームページアドレスはwww.utc.com、ツイッターアカウントは@UTC

MRJ について
三菱リージョナルジェット(MRJ)は三菱航空機が開発する70~90席クラスの次世代民間旅客機です。世界最先端の空力設計技術、騒音解析技術などの適用と、最新鋭エンジンの採用により、大幅な燃費低減と騒音・排出ガスの削減を実現します。圧倒的な運航経済性と環境適合性により、エアラインの競争力と収益力の向上に大きく貢献します。また、1列4席の配置、大型のオーバーヘッド・ビンの装備などの採用により、これまでのリージョナルジェット機にはない快適な客室空間を提供します。2015年11月11日に飛行試験機の初飛行を行いました。